当サイトの基本的方針

当サイトの性能解説の部分は気動車発展の歴史の流れに沿いながら以下のような順番で解説が進みます。

(1)電車に全く歯が立たなかった当時の気動車事情を紹介

 平坦線向け新性能電車はおろか、旧国電にも及ばなかったことを説明。

(2)キハ91によりやっとこれらに挑める水準に達した

 キハ91がどれだけ性能を向上したか比較するため(1)と同じ電車と比較

(3)キハ181の営業開始

 高速平坦線では電車並みの営業速度、山岳線では山岳線向け電車(MT比2:1)に加速性能で劣るものの、曲線速度制限の影響で営業運転上、以外に時間差が小さく、当時の水準でもすでに線路改良なしに単に電化しただけではほとんどスピードアップできない状態であったを説明。

(4)新系列気動車の抱えていた問題点

 当時の動力装置の技術的限界とトラブル解決には設計性能以下に出力を落とすしか方法がなかったことを説明。

(5)電車の威力

なぜ電車がこれだけ高性能なのか、ディーゼルは何が不利なのか、エンジン、電動機と駆動方式などの特徴を解説。

(6)現代の気動車と電車

 JR化に相前後して続々登場した新世代気動車は国鉄時代の電車並みになった。しかしその間電車はさらに進歩していたことを解説。

 

こうした一連の流れを示すことで181系の誕生意義、問題点、電車と気動車の特性などを理解していただくのが当サイトの基本方針です。

そのため、特定のページのみを読むと、ある主張を通すための偏ったデータが並んでいるかのように見える場合があります。 掲示板に置かれた特定ページのリンクや検索エンジンで出てくる1ページだけを読むとこのようなことが起こりかねません。

もし(2)が記述されたページだけを読めばキハ91や181は素晴らしい、電車にすら勝てると受け取る人もいれば意図的に電車を不利にして気動車を持ち上げていると受け取る人もいるでしょう。 

また、(4)や(5)のページだけを読めば181系はあんな未熟な状態で営業運転についた失敗作だとか、やはりディーゼルはだめだと受け取る人もいれば、逆に181系の過酷な運用を無視して技術的欠陥ばかり並べているとか、ディーゼルの利点を無視して電動機の利点ばかり強調していると批判する人も出てきます。

こういうことを避けるためには特定のページだけを読むのではなく、面倒でも上記の流れに沿って一通り読んでから判断していただきたいと思います。