極限の気動車181系 衝撃のターボサウンド
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[93] 1205発つばさ2号 [削除] [返信]
投稿者:KunChan 投稿時間:
 私もキハ181の大ファンです。私にとってのキハ181は「つばさ号」です。上野〜大宮間を走る特急列車で唯一どの列車とも違うスタイル。正面貫通式の先頭車両、屋根に背負ったラジエター群(あれがラジエターなんてぇのは大人になってから知りました)、剥き出しの連結器。もうそれは30年以上もまえの光景です。
 小学生の頃、私は東京の王子にすんでいました。給食が終わると、もう一人の鉄道少年T君と学校の屋上に駆け上がります。お目当ては「つばさ号」です。小学校は王子駅から少し東十条寄り、京浜東北線沿いの小高い岡の上にありました。屋上からは遠く筑波山を望み、交通博物館ばりの鉄道パノラマが眼前に広がっていました。二人は息をきらせて屋上に駆け上がると、金網にしがみつきながら、ちょうど上野1200発のひばり号の通過を眺めます。1日何本も走っている「ひばり号」は二人にとって前菜でしかありません。そして真打を待つこと5分あまり。「やつ」はやってきます。尾久駅を過ぎて右に緩やかなカーブを切り、ゆっくりとゆっくりと、京浜東北線の下をくぐりぬけ、飛鳥山をかすめて、そこからは、わずかな上り勾配とストレートが続きます。先頭車両が王子駅にかかるやいなや、「やつ」は本気の加速をはじめ、王子の町に大きなディーゼルエンジン音が響きわたります。それは「やつ」がやって来たまぎれもないサインなのだ。王子第2小学校の前を通りぬけ、名主の滝を過ぎる頃、やがて惰行運転に入り、勇猛なエンジン音は、大きく息をついたかのように静かになって、乾いた鉄輪の音が響き渡リだします。8時間にも及ぶ、旅路のために「やつ」は、力をまだまだためているのだ。二人は毎日変わることのない、列車の編成のを目で追って数えていたのでした。
 小3の夏休み、秋田の親戚へ旅行に行きました。あこがれの上野1215分(小5の頃1205発に改正されたのか?)つばさ2号です。上野を出ると黒磯までとまりません(ほとんどの特急は大宮か宇都宮に停車するのに)。福島を出ると窓枠にあごを乗せてカーブの瞬間を待っていた私は一大発見。機関車が牽引しているではありませんか!例の板矢峠越えです。2学期になったら真っ先にT君に話してあげたくてしょうがありませんでした。
 それは、もう30年以上もむかしむかし、の光景です。
PS、皆さん"キハ181"のエンジン音を「キーン」と表現していらっしゃるのですが、私の「つばさ」の印象は「グワーッ」って感じなんですけど・・・惰行中は「ガラガラガラ」かな?
 それではまた!
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